税理士試験が初めての人

所得税法は税理士試験の中でも最も難易度が高い試験科目のひとつです。所得税法が税理士試験で初めて受験する科目という人の受験方法の選択について。

税理士試験は税法科目が難しい!

一般的に税理士試験は税法科目が難しいといわれています。それは税理士試験が相対評価の試験であり、所得税法の受験生は税法科目ほど質が高い傾向があるからです。

税理士試験は上位10%が合格する試験です。簿記論と財務諸表論は比較的税理士試験初学者が多く、そもそも合格レベルに達していない受験生も一定割合います。このような人も含めて上位10%なので簿財は比較的合格しやすいと言われているのです。

これに対して税法科目の受験生の多くは既に簿財のいずれかの科目に合格しており、特に所得税法の受験生の多くは既に簿記論と財務諸表論に合格しています。つまり、所得税法受験生の多くは税理士試験に合格するための勉強レベルを理解しているとも言えます。

初めて受験する人は受験予備校の教室講座を受講する!

上記理由から初めて税理士試験を受験する人は受験予備校の講座に申込むべきです。受験予備校に申込まないと合格できないと言うわけではありませんが、税理士試験初学者が所得税法を独学で受験するというのはかなり無謀です。

受験予備校では税理士試験初学者であっても本試験までに合格レベルに達することができるようなカリキュラムとテキストを用意しています。わからない箇所は担当講師に質問すれば教えてくれますし、同じ教室には同じ目標を持った仲間がいます(休憩時間に友達ができることも)。

税理士試験の受験生の多くが大原やTACなどの受験予備校に申込んでいます。さらに所得税法の受験生の多くが簿記論と財務諸表論に合格しています。その中で税理士試験初学者が独学で受験して、上位10%以内に入るのは相当な努力が必要であることがわかると思います。

DVDや通信講座よりも教室講座が良い

税理士試験の受験予備校では最近DVD講座やWEB通信講座などを開講していますが、できれば教室講座に申込むべきです。DVD講座やWEB通信講座は都合の良いときにいつでも受講できるため便利ですが、いつでも受講できるという反面、「いつまでたっても受講しない」というリスクがあります。

税理士試験の試験勉強は決して楽しいものではありません。長い受験勉強中に何度も諦めたい衝動に駆られます。そのときに教室講座だと授業を休みにくいのに対して、DVDやWEB通信だと気軽に休むことが出来ます。なぜ、教室講座だと休み難いのかというと、多くの受験予備校ではクラスを指定されているため(振替もできる)、講師や受講生が同じなので休みがちになると体裁が良くありません。さらにミニテストや模擬試験の点数が良くないとさらに居心地が悪くなります。そうならないためには授業を休まずに受け続ける必要があり、かつ、復習もしなければいけません。この動機付けがDVDやWEB通信にはありません。たしかにDVDやWEB通信は便利ですが、自分を追い込むためには教室講座で受講するべきです。そしてそうすることが短期合格の秘訣です。税理士試験の不合格者の多くが途中挫折です。税理士試験の試験日当日まで真面目に勉強している受験生は当初受験生の7割以下です(もしかすると半分くらいかも)。そのくらい途中で諦めています(特に所得税法や法人税法は途中挫折が多い)。

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