解答時間が足りない人の原因

所得税法の模擬試験等でいつも解答時間が足りなくなる人の原因は主に次の通りです。

  1. 理論と計算の理解が不十分
  2. 総合問題慣れしていない

理論と計算の理解が不十分

所得税法の模擬試験でいつも解答時間が足りない最も大きな原因が「理論と計算の理解不足」です。受験生の中には解答時間を確保するために電卓を速く打とうと努力している人がいますが、あれは間違いです。電卓の速さ対策は勉強理解が完璧にできているのに時間が足りないという人がするべきです。ただ、勉強理解ができていれば解答時間が足りなくなるということは殆どありません。つまり、解答時間が足りないということは勉強理解が不十分であると言うことなのです。

模擬試験でのタイムロスで最も大きいのが設問の正答を判断する時間です。「5+5=?」という問いに勉強理解ができている人は即答できるのに対して、勉強理解が不十分な人は指を使ってじっくりと計算します。税理士試験は問いに即答できるレベルの知識を必要とされます。そのため勉強理解が不十分であればひとつの問いに対して時間がかかってしまい、結果として解答時間が足りなくなってしまうのです。

勉強の理解度を高めるための最も効果的なのは個別理論暗記と個別問題の反復継続練習です。理論についてはスラスラと言えるレベルまで個別理論を暗記し、計算については苦手項目を個別問題で克服します。これらを継続すれば次第に解答スピードが速くなっていくはずです。

総合問題慣れしていない

所得税法の模擬試験でいつも解答時間が足りない人の次の原因は「総合問題慣れしていない」です。

勉強理解のためには個別理論の暗記と個別問題の反復練習ですが、これだけでは不十分です。本試験や模擬試験は殆どが総合問題形式で出題されます。総合問題には解答順序や解答時に注意すべき点などの解答法があり、これは自分で総合問題を何度も解かなければ身につきません。

理想は年内は週に2問以上、ゴールデンウィークまでは週に4問以上、ゴールデンウィーク以降は週に10問は総合問題を解くべきです。なお、解く問題は過去に解いた模擬試験等の解き直しで良いです。

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